
*姿勢に注目した治療
身体の「構造(姿勢)」について動物と人間が異なるところは、「人間は二本足で立っている」ということです。
二本足で立っていることによって生じた歪みを矯正してきたのが東洋医学では鍼灸・按摩等であり、アメリカの代替医療ではカイロプラクティックやオステオパシーなのです。
姿勢が傾くと、身体は筋肉を緊張させて支えようとします。筋肉の過緊張は神経圧迫や筋肉の硬化、循環障害等を招いたり、自律神経のバランスを崩して様々な不調の原因にもなってゆきます。
構造(姿勢)を改善することは体質改善であり、コンディションを良くして本来の身体能力や自然治癒力を十分発揮させることになります。
当治療室では長年の臨床経験の中で、東洋医学のツボ・経絡を利用した構造改善の手法と、ソフトなカイロプラクティック・オステオパシーの手法を調和させました。人体の筋骨格系の構造的問題を速やかに安全に改善する治療です。

*身体の構造にアプローチする鍼灸
鍼灸など東洋医学の効果は実績として認めながらもその治効理論についてはあまり語られることがありませんが、実は「構造」にアプローチする伝統的かつ洗練された手法であると考えます。
構造に注目したボディ・ワークであるオステオパシーやロルフィングでは筋肉や筋膜に働きかけて本来あるべき構造へと改善していきますが、鍼灸もまた構造を治す治療法で、その治癒のメカニズムには共通する部分があると言えます。
東洋医学の重要なツボは腱に集中していますが、筋膜が束状になり骨へと連結していく部分が腱であり、鍼はそのツボをピンポイントで狙うことができる優れた手法なのです。